あなたは太陽。

小さい頃はわがままばかり言って
あなたを困らせた。

自分の感情任せに
とてもとても 言ってはいけないことも
言い放った気がする。

あなたの気持ちよりも
自分のことばかり優先していた。
いや、あなたのことを考えていなかった。

被害妄想もいいところで
自分勝手もいいところで

本当はあなたの愛情を独り占めしたかったのかもしれない。
それなのに、あなたの干渉をうざったがった。

甚だいい加減で
甚だ都合よくて

嘘もいっぱいついた。
本当は良い子じゃなかった。

それでも、あなたは信じてくれた。
こんな私を信じてくれた。

いつも笑顔でいてくれた。
いつも心配してくれた。

こういう思いは何十年も大人にならないと
本当、分からないことなんだね。

私はずっとずっと子供だったんだね。

そう思うとあなたの偉大さが
心底分かるよ。

いつも、温かだった。
あなたの周りは穏やかだった。

それなのに、それに気づかなかった。
当たり前だと思っていた。
まだ、足りないと思っていた。

とても欲張りだった。

あなたはいつも一生懸命だった。

私は適当に生きてしまった。

こんな私を信じてくれた。
いつも味方でいてくれた。

きっと寝る暇なんてなかったんだろう。
きっと溜息をたくさんついていたんだろう。

何十年経たないと分からなかった。
私はずっとずっと子供だったんだね。

あなたは太陽だった。
いつも、陽だまりをつくってくれた。

あなたは永遠だと思っていた。
あなたは永久に生きていると思っていた。

あの笑顔が・・・忘れられません。
忘れません。

あなたのこと、大好きでした。
あなたのこと、大好きでした。

何十年も大人にならないと
分からない、私を悔いています。

私はあなたが幸せだと感じる瞬間を
作ってあげられましたか?
何度作ってあげられましたか?

太陽を無くした今、
ようやく気付くなんて。

あなたは太陽でした。
私の太陽でした。
みんなの太陽でした。

あなたのこと、大好きでした。
あなたのこと、大好きでした。

きっときっと、いつか
大人になって
あなたをもっと幸せにできると思っていたのに
時間は限られていて
私はそれを知らなくて
それができなかった今、
自分を悔いています。

ありがとう。
ありがとうございました。
ありがとうございました。

あなたは永遠に私の太陽です。
あなたは永遠に私の陽だまりです。

うたた寝した夜にあなたが脱がす靴下の感覚
とっても気持ち良かったなぁ、とか。
すぐに毛布をかけてくれたこと。

熱を出した日にはとても優しく
あたたかい掌が今でも残っています。

私もいつか、あなたのようになるからね。
誰かの陽だまりになるからね。
そんなときはどうか
お空であの笑顔を見せてください。
どうか。

太陽様へ。

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