君の気持ちが知りたくて
問いかけてみるけど
少し困ったように
黙るから
そうか。
僕の知らないところで
僕たちは少しずつ
ズレてきていたんだね。
君の悩みを聞いてあげたいけれど
きっと僕は一番、知れないところにいる。
焦らせるつもりはまるでなかったけれど
下を向く 君を見たら
言葉よりもずっと 言いたいことが伝わったんだ。
それを知ってしまったからこそ
もう
後戻りはできなくて
数分前に戻れたらいいのにって
少しだけ後悔した。
知らずに笑っていれたのなら
それはそれで幸せで、
君が心変わりするまで
何も知らずにいても 良かったのかもしれない。
気づいてあげれなくて ごめん。
君に何があったのかは 分からないけれど
きっと僕が 役不足だったんだね。
少しずつ 大人になることもできるけど
それまで 君は待ってはくれないようだね。
一秒一秒 そんなことを考えながら
僕は黙った君をただ
見つめているだけ。
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